9月「ピキピキ夏山のドンバラ大放送♡」

12ヶ月連続ひとり芝居6ヶ月目、桑原滝弥作「ピキピキ夏山のドンバラ大放送♡」無事終わりました。

ご来場いただきました皆様ありがとうございました。

 

今回は12ヶ月の内で唯一の存命の詩人、桑原滝弥さんにこの企画のために書き下ろしてもらった作品です。桑原さんと出会ったのは8年前です。その時は殺されるんじゃないかと思うくらいの鋭い眼光と、速射砲のような怒濤のトーク、その波乱万丈な人生に圧倒されたのを覚えています。その後桑原さん主催の詩のオープンマイクのイベントに行って、参加者の皆さんが語る、その人にしかない、その身体だからこそ生まれる""の言葉に出会って大きなカルチャーショックを受けました。その当時は演劇の言葉に懐疑的になっていた時だったのですが、そんな悩みなんかどっかにいってしまって、これでいいんだ、と心が救われました。桑原さん自身のパフォーマンスも、善悪清濁入り乱れたエネルギッシュなもので、その根底には大きな愛が感じられました。言葉にはこんなに可能性があるんだと感じさせてくれました。

今回の作品はそんな桑原さんの丸ごとそのまま、なにもかも剥き出しの言葉でした。正直、今までこんな言葉はあつかったことがなかったし、本番迎えるまでどんな上演になるのかよく分かりませんでした。

でもお客さんの前に立ち、詩の言葉を口にするうちに、詩の真ん中に引き寄せられていき、自然と魂が動きだしました。桑原さんの言葉でもなく僕の身体でもなく、なにかにむかって。これがなんなのか、なんと言ったらいいのかまだわかりませんが、僕にとっては新たな可能性が見えた気がしています。これからまだ6ヶ月目、ひとり芝居が続いていきますが、ひとつひとつしっかり積み重ねていきたいと思います。来月はゲーテ作「若きウェルテルの悩み」です。こちらもぜひご期待ください。

写真:おおたこうじ

 

 

 

 

 

 

 


 

【桑原 滝弥】

 

 

「ピキピキ夏山のドンバラ大放送♡」

 

《あらゆる時空を""つづける》をモットーに、紙誌、舞台、映像等、様々な媒体で作品を発表する現代の詩人桑原滝弥(1971-)。

呪いのような、祈りのような、聴く者のいのちに問答無用でぶつかってくる、たましいむき出しの“詩”。

その独自の作風、パフォーマンスから、しばしば孤高の詩人と称されている。

今回の詩は夏山ひとり芝居への書き下ろしである。

 

 

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914日(土) 15:00start     19:30start (開場は開演の20分前)

 

会場:藝術喫茶茶会記

160-0015 新宿区大京町2-4 1F

 

 

【チケット料金】(1drink付き)

   前売り:一般:3,000円 /  当日:3,500

 

     学生:2,000   /   当日:2,500

 

 

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